雨水利用

大災害が発生すると水も売り切れ続出

お手洗い1回分の水を流すのに必要なペットボトル7本分の水

 

災害が発生しても「お腹が空いた」空腹感は1日2日我慢ができます。しかし排泄だけはガマンができません。水道が止まると困るのは、トイレを流す水です。お手洗い1回分を流すのに必要な水の量は、ペットボトル7本分です。ペットボトル7本分は、バケツ1〜2杯に相当します。しかし飲料水として蓄えていたペットボトルの水は飲料水として確保したいところです。給水車も3日後ぐらいにはやってきます。しかし長い行列を並んでも15リットル〜20リットルポリタンクに2つ分をもらうのがやっとなのです。阪神淡路大震災のときは、ヤカンや大鍋を持ってもらいにいったという話しもあります。苦労して並んで運んできた給水車の水は、飲むための水、水もどし餅など食べるための水、手を洗ったり、顔を洗ったり、傷口の消毒などに使わなければいけません。しかしトイレに流す水は、雨水でもお風呂の浴槽の水でもOKなわけです。東日本大震災のときは上水道の復旧に千葉県浦安市で1ヶ月かかっています。阪神淡路大震災の神戸市では3ヶ月かかったといわれています。

 

トイレの水は、雨水タンクなどを利用することで貴重な保存水や給水車から確保した水を飲料水や食事などに活用できるのです。


一時的に品薄になり買えなかった、数量制限がかけられた

東日本大震災のときもコンビニやドラッグストアなど店頭からあらゆるものが入手困難となりました。被災地以外でも手に入らない状況が続きました。1人が買い占めると自分も買わないと不安な心理に陥りついつい予備の予備のような形で買い占めてしまうのです。私も電池や・非常食・飲料水を通常よりも高い価格でしたが購入してしまいました。買えないと思うと「待てない」ものなんですね。

 

1位水
2位食料、パスタ・インスタントラーメン
3位懐中電灯
4位ラジオ
5位電池
6位ガソリン
7位カセットボンベ
8位カセットコンロ
9位灯油
10位トイレット・ペーパー
11位生理用ナプキン
12位紙おむつ
13位ティッシュ、ウェットティッシュ
14位カイロ
15位チャッカマン
16位マスク

17位ポリタンク
18位マッチライター
19位ろうそく
20位灯油缶

 

いざというときあわてないために備えておく

 

カセットコンロ

 

水・食料・懐中電灯・ラジオ電池は入手しにくい。入手できなかったものに挙げられています。実店舗で買えない状況が続き売っているお店を何店も探し回ったという声も聞かれました。実家や友人に送ってもらったとかネット通販を利用した人も多かったようです。当時は、計画停電も行われていたため冷蔵庫の物が腐る(いたむ)入浴時間を変えなければならなかった、停電中は、トイレを我慢しなければいけなかった、という声も聞かれました。当時は、いつまで計画停電が続くのか?夏場は、乗り切れるのか?といった不安などもありましたが喉元過ぎれば熱さ忘れるといったところでしょうか?アルミのシート、自転車やスマホ(iPhone)の充電器なども無いと困ります。用意していない方は備えておきましょう。


お風呂の浴槽に水が溜まっていればトイレ22回分の水が流せる

雨水

一般的なユニットバスの容量は、200リットル。浴槽に湯が溜まっていればトイレの水を22回分流すことが出来ます。ちなみに紙は流れにくいので紙はビニル袋に捨てます。汚水が飛び散ることも考えられるので新聞紙を敷き詰めておきます。

 

新聞紙

 

トイレの水は、バケツで勢いよく流し込まないと流れません。


自宅で簡単に雨水をためる

100リットルの雨水タンクの値段は、1万円前後。見た目にもオシャレなデザインで色も黒・茶色・緑と景観にマッチしやすいものが多く販売されています。イギリス製のBEGREENは、割高ですが根強い人気です。

 

購入するなら連結できるものや蛇口付きが便利です。容量とスペースを確認してから買い求めます。簡易な作りなので自宅で作るひともいます。用意するものは、45リットルポリバケツ(2000円前後)に水道用ホース(長さにより値段が変わる1mあたり200円)、コンクリートブロック(1つ150円前後)、レインキャッチかレインテイカ(700円〜2000円)、蛇口一式(1600円)、用意する工具は、キリ・ノコギリ・やすり・大型カッター・塩化ビニル樹脂接着剤・電動ドライバドリルなど。手作り雨水タンクは、市販の雨水タンクの半額程度で作ることもできます。

 

雨水タンクを活用する

雨水利用

雨水は、自然の蒸留水なので本来汚れているわけではありません。放射能を心配する方がいますが大気中の粉塵や酸性雨のもととなる酸も流れていきます。放射能のリスクは下がります。ただ飲料水にしようとするのは不衛生です。大気中の塵や埃・排気ガスを取り込むので飲用する場合、沈殿ろ過装置などが必要になります。雨水タンクでぼうふらがわいたという話しも聞いたことがあるのでトイレ用や洗車、掃除用、草木の水やりなどに活用します。

 


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