もしもの災害に備え準備したい耐火金庫

被災者が語る「お金」のこと

お金の防災

東日本大震災の被災者が、震災直後は「お金なんて意味がない」「お金が意味を持つのは、被災地を離れてから」と話してくれました。何かを買いたくても売る物が無いのだそうです。最初は、命が助かったこと、家族やペットの安否を気遣い家族全員の無事に安堵します。余震におびえながら住まいを片付けていかなければいけません。ガラスや落下物で危険なので子どもたちを車の中に避難させていたそうです。しかしガソリンを入れなければ車に暖房も入れられません。数日経つとお金が必要になります。

 

東日本大震災では、地震による全半壊のほか津波によって家が流されてしまった方、火災、原発の影響で家は無事だったけど住めなくなった人もいました。被災者の中には現金もキャッシュカードも印鑑も身分証明書もすべてを失ってしまう人もいたのです。東日本大震災の直後、迅速にお金を引き出すための措置はとられたものの引き出し限度額は10万円、ゆうちょ銀行は20万円と決まっていました。運転免許証や健康保険証が身分証明書の代わりになります

 

どうなる??タンス貯金

タンス貯金

震災直後は、物流が滞り買いたいものが無い状態になります。しかし生活するために、「現金」は必要になってきます。
へそくりをコッソリ隠しておくタンス貯金も災害時に無事発掘できるとは限りません。

 

火災で燃えてしまったら元には戻りません。津波で流されたら元にはかえってこないのです。

 

大金を自宅や避難所に置くのは不用心です。東日本大震災の混乱の中で犯罪・盗難・略奪がない日本人の秩序ある行動に世界中が称賛しました。美談のかげで避難所でのレイプ、ガソリンの抜き取り、電線の窃盗、酒の強奪、民家侵入、留守宅に空き巣、原発被災地宅の空き巣、自衛官の遺留品盗み、車の盗難などは、例年の倍あったといいます。他県からの窃盗団、ボランティアや自衛官、地元民など、犯罪を犯した人は、さまざまです。日本人であることをホコリに思えるような報道ばかりがクローズアップされますが地震や災害で大変なときに盗みに入る人も少なからずいるのです。

 

熊本地震でも震災直後に無施錠になるタイミングで盗みに入った若者が逮捕されていたし、避難所や自宅では大金を持ち歩くのはあまりにも不用心です。現金は、必要最小限手元に置いておきあとは、金融機関に預けたほうが安心です。

 

手に提げて運ぶことができる小型で軽い手提金庫は、盗難のリスクが高いですし土砂災害や津波で押し流されてしまう可能性も高いです。耐火金庫に現金を入れていた人が金庫を開けたとき現金が無事でホッとしている映像もテレビで流れましたが・・もしこれから金庫を買うのであればある程度重さがある耐火金庫を選んだほうが安心です。


身分証明書を失くしてしまった

運転免許証

身分証明書があれば比較的スムーズにお金を引き出すことが出来ますが失くしてしまった場合

 

阪神大震災のときは、最近の入出金取引、生年月日、電話番号、給料の振込日など自分しかわからない個人情報を口頭で伝えお金を引き出したそうですが東日本大震災でも「預金者であることを確認して払い戻しに応じるように」と金融機関は、柔軟な対応を打ち出したもののネックとなるのは身分証明書の有無。本人確認に時間がかかるためお金を引き出すために長い列を作り待つ人々。ようやく自分の順番がきても着のみ着のまま逃げ出した被災者に身分証明書を求める金融機関。若い人は、保険証と運転免許証のいずれかで身分証明ができますが運転免許証を持たない高齢者は、保険証を失くした時点でアウトです。

 

保険証や免許証などは実物があるのが理想ですが、自分自身を証明するものや手がかりがコピーであっても存在していたほうが信頼はされやすいので耐火金庫の中に身分を証明する書類を保管しておくといいかも知れません。


キャッシュカードの再発行を済ませておくと便利

保険証・診察券

被災した場合、現金を引き出すことが出来たら次は、キャッシュカードの再発行を済ませておきます。状況によっては、最初の手続きでキャッシュカードの再発行は難しいかもしれませんがキャッシュカードの再発行をしてもらっておけば金融機関に行かなくてもコンビニのATMなどでお金を引き出すことが出来ます


準備したい耐火金庫

金庫

手で提げる手提金庫は、盗難や土砂災害や津波で押し流されてしまうリスクが高いものの、値段が格安で軽くて持ち運べる点がメリットです。耐火金庫には、耐水も兼ねて入るタイプがあります。サイズは、小型・中型・大型と価格は、ピンきりですが耐火耐水だと安心です。また盗難防止センサー付きやパソコンのデーターなどを保管に便利なCDDVD専用保管庫もあります。用途に合わせて準備しておくと安心です。

 

メーカーでは、エーコー(EIKO)コクヨ(KOKUYO)比較的安価なディプロマット(Diplomat)が有名です。ジャパンアツミ(アツミ電氣)では、電源不要の金庫センサなど防犯用カメラも扱っているので会社や業務用の方は、合わせてお使いになると良いかもしれません。

 

一般家庭で用意するのであれば重さがある耐火金庫を選んだほうが安心です。耐火性能は、30分と1時間があります。値段は、安いものだと数千円から1万円前後。性能が良いものほど高く10万〜30万円程。値段は、安心安全には、かえられません。

電子ロック式金庫

金庫

電子ロック式はプッシュナンバーで暗証番号を設定できる。電池式なので停電時も使える。電子ロックのみの鍵なしとカギ付きタイプがある。暗証番号を忘れた場合は、カギで開けられる鍵付きバージョンの方が安心かも。

 

サイズは家庭用置型金庫・手提タイプがある。マイナンバーや個人情報の保管などに。電池が切れても暗証番号が抹消されないタイプを選ぶと安心。

ダイヤル式金庫

  金庫といえば昔ながらのダイヤル式。右にまわして数字をあわせて左にまわして数字をあわせてキーをあける、重い物は持ち運ぶのに不便だけど盗難のリスクは低くなる。できれば30キロ前後の重量のものを持ちたい。重いのでネット通販を利用して玄関まで持ってきてもらうのが理想。耐火性能があったほうが安心。

手提金庫

軽くて使い回しが楽な反面盗難などのリスクは、高い。現金・切手・印紙・通帳・認印などを保管するのに便利な手提金庫。サイズがコンパクトで収納しやすい。価格も求めやすいリーズナブルな値段。耐火性能はない

ポータブル金庫

  ポータブル金庫には、耐火性能があるタイプ都内タイプがある。耐火性がある金庫は耐水性も見込める。軽くて持ち運びやすく値段がリーズナブル、しかし盗難などのリスクは高いと思われる。重要書類を保管するために購入する人もいる、B5サイズよりA4サイズ、余裕があればA4よるり一回り大きめを選ぶと使いやすい。

 

 

 

 


東日本大震災前に岐阜県周辺で群発地震が発生していた

東日本大震災が発生するまえに岐阜県飛騨地方では群発地震が数多く発生していました。飛騨山脈には、東北日本と西南日本の境となる深さ6000mの巨大な溝(フォッサマグナ)があります。ブーメラン型の日本列島には数多くの断層がありとりわけ岐阜県は活断層の多い地域です。

 

東日本大震災発生当日の履歴
東日本大震災発生当日の履歴

 

巨大地震が起こる前にフォッサマグナのある岐阜県で群発地震が発生しやすい・・偶然かもしれませんが危機意識を持って行動したいと思いました。

 

飛騨地方の地震履歴
飛騨地方の地震履歴